感謝の賛歌は平日でも歌うようにとすすめられているのはなぜですか?

感謝の賛歌は、「天使の群れに声を合わせて歌いましょう」という呼びかけに続いてささげる祈りだからです。

『典礼音楽に関する指針』によると、ミサの歌は大きく3段階にわけられていますが、感謝の賛歌は第1段階に指定されています。
第1段階の歌は、それだけでも用いることができるものです。
第2、第3段階は全部または部分的に用いることができるのですが、第1段階なしには用いることはできません。
参考までにそれぞれの段階を以下に記しておきます。
 
第1段階に属するもの
  1. 入祭の儀の中では
     ――司祭の挨拶と会衆の答唱
     ――入祭祈願
  2. ことばの祭儀の中では
     ――福音に対する応唱
  3. 聖体祭儀の中では
     ――奉納祈願
     ――叙唱とその対話句、感謝の賛歌(サンクトゥス)
     ――典文の結びの栄唱
     ――主の祈り、その前文と後文
     ――「主の平安」(パクス・ドミニ)
     ――聖体拝領祈願
     ――閉祭の辞
第2段階に属するもの
  1. あわれみの賛歌(キリエ)、栄光の賛歌(グロリア)、平和の賛歌(アニュス・デイ)
  2. 信仰宣言
  3. 共同祈願
第3段階に属するもの
  1. 入堂と聖体拝領の行列の歌
  2. 朗読または書簡の後の歌
  3. 福音の前のアレルヤ唱
  4. 奉納の儀の歌
  5. 聖書の朗読――ただし歌わないほうがよいとされない限り――