楽譜が読めない人はどうしたらいいのですか?

無理をして歌う必要はありません。
聖歌のことばを味わい、歌声に心を合わせてください。


楽譜が読める人、読めない人、読めても音程の取りにくい人、読めないけれど耳から聞いてすぐに歌える人、いろいろな人がいると思います。
楽譜が読めないから歌えないわけではなく、確かにはじめての曲は歌いにくいかもしれませんが、何度か聞いているうちに覚えられるのではないでしょうか。

なぜキリスト者は歌うのでしょうか?
聖アウグスチヌスがこの問いに答えています。アウグスチヌスによれば、「歌うのは愛している証拠」なのです。
「人は心のなかで歌っていることを、ことばだけで説明できるものではありません。
歓喜がおのずと唇に上ってきます。
感情の泉である心がことばでは表現し得ないものを、歌が表わします。
そのため、歌は名伏しがたい神によりふさわしいのです」。
したがって、歌はキリスト者の祈りの基本的要素の一つであり、感情流露の頂点にほかなりません。

歌は各自が心の奥底に抱いているものの表われです。
楽譜が読めて、新しい歌でもどんどん上手く歌えることだけが、一番ではないと思います。
各人がそれぞれのかたちで、心からの賛美を捧げることが一番ではないでしょうか。